さて、前回までは「実視等級」つまり観測したままの星の明るさについて解説しました。観測したままの星の明るさだと地球から距離によって明るさが変動するので言い換えれば「見かけの明るさ」ということになります。
例えば懐中電灯の光と乗用車のライトの明るさくらべでは当然誰もが乗用車のライトの方が明るいと言うでしょう。
でも懐中電灯を観測者から約1メートル離して見た場合と乗用車のライトを観測者から約1キロくらい離して見た場合の見かけの明るさでは懐中電灯の方が明るく見えるかと思います。つまり観測者からの距離によって見かけの明るさは変化します。
ですから懐中電灯と乗用車のライトの明るさを比べるにはどちらも観測者から同じ距離に置くことにより明るさを比較することができますね。
それと同様に宇宙に広がる恒星も地球から離れている距離がそれぞれバラバラなので当然見かけの明るさが変化します。
そこで用いられるのが「絶対等級」です。これは「仮に恒星をある距離に置いた時の明るさ」を指します。つまり、地球から宇宙に広がる恒星までのそれぞれの距離を仮に「ある距離」で統一した場合の明るさということです。
その「ある距離」というのは32.6光年です。
仮に恒星が地球から見て32.6光年離れている場合の明るさということです。
例えば太陽の実視等級は−26.7等級とメチャクチャ明るいですが、それを絶対等級で直すと4.8等級となり暗くなります。
それは何故かといいますと太陽は地球から1億5000キロ離れているため実視等級(見かけの明るさ)は明るいのですが、絶対等級では太陽が地球から32.6光年(309兆7000億キロ)離れた場合を仮定しているために暗くなるのです。
逆に実視等級よりも絶対等級での方が明るい星も多く存在ます。それらの星はもともと地球から32.6光年以上離れているからだと思われます。
この絶対等級によってその天体固有の明るさを測定することが可能となったのです。絶対等級は実視等級から数式で求めることができますがここでは割愛させていただきます。
天体の明るさ単位についてはここで終了です。次回は距離単位について簡単に解説します。それではさようなら
【日記の最新記事】


![Powered by 269g[ブログ・ジー]](http://269g.jp/img/269g.gif)